2021年12月11日の土曜日、コルティナ・ファッションウィークの最中、コルティナ・ダンペッツォの中心街のショーウィンドウと人混みの間に、1台のホンダRC213Vが姿を現しました。LCRホンダMotoGPチームのマシンです。これは思いつきの演出ではありません。RTRスポーツ・マーケティングの仲介で生まれたばかりのスポンサーシップ、ルーチョ・チェッキネロ率いるチームとImmobiliare CostieraのRete 110%との提携にとって、最初の大きな舞台だったのです。
2026年9月更新。
要点はこうです。コルティナのコルソ・イタリアで、スーパーボーナス(Superbonus)による最初期の工事現場のひとつを開所するにあたり、Immobiliare CostieraはLCRホンダがMotoGPで走らせていたマシンを、チーム代表のルーチョ・チェッキネロとともに街へ呼び寄せました。スポーツスポンサーシップをサーキットの外で活用し、グランプリの露出を、行政、顧客、市民の前で行う地域イベントへと変えた好例です。

イベントの内容
会場はピアッツァ・ディボナのコンキリア(Conchiglia)で、開始は正午でした。展示されたのはRC213V。ホンダがそれまでの10年間で7回のコンストラクターズタイトルを獲得したマシンで、LCRは2021年、中上貴晶とアレックス・マルケスにこのマシンを託していました。そのかたわらには、1996年からチームを率いるルーチョ・チェッキネロの姿がありました。
イベントのきっかけは、コルティナ・ダンペッツォでスーパーボーナスによって実現した最初期の工事現場のひとつがコルソ・イタリアに完成したことで、施工はImmobiliare Costieraと110xcentoネットワークが手がけました。プログラムには、市の関係機関、Immobiliare Costieraの最高経営責任者アレッサンドロ・ディ・パオロ氏、プロジェクトリーダーのフェルナンド・ディ・パオロ氏の出席、建物の再生や地域、スポーツをテーマにしたトーク、そして一般公開のアペリティフが予定され、記念品やポスターの配布、マシンとの記念撮影も用意されていました。
なぜコルティナなのか、なぜMotoGPなのか
場所と時期の選択は偶然ではありません。ファッションウィーク期間中のコルティナには、感度が高く購買力のある人々が集まります。そして街の広場に最高峰クラスのマシンがある光景は、強く記憶に残ります。フェルナンド・ディ・パオロ氏はこう語っています。「イタリアで最も魅力的な場所のひとつであるコルティナで工事現場を開所できることを、心から誇りに思います。コルソ・イタリアの物件は、スーパーボーナス110%によってコルティナで実現した最初期の改修のひとつであり、私たちにとっては再出発の象徴であると同時に、パンデミックという困難な時期を乗り越えるために欠かせない未来へのまなざしでもあります。[……]ここコルティナで、私たちは公式パートナーであるLCRホンダMotoGPとともに工事の完成を祝い、ファッションウィークに合わせて彼らの見事なマシンを街に招くことにしました。イタリアらしさ、創造性、スピードこそが、私たちの会社とLCRホンダMotoGP、そして『ドロミテの女王』を結ぶ価値なのです」
スーパーボーナスは、2020年にイタリアの「再生法令(Decreto Rilancio)」で導入された制度で、省エネ改修や耐震工事に110%の税額控除を認めるものでしたが、その後の数年で段階的に引き下げられました。イベント当時は、イタリアの建物ストックを刷新する主要な手段のひとつであり、Rete 110%の事業の中核でもありました。
このようなイベントから学べること
地域でのイベントは、スポンサーシップを成果につなげる最も効果的な方法のひとつです。スピード、テクノロジー、精密さといったスポーツの価値を、企業がビジネスを行う場所そのものに届けられるからです。コルティナのイベントが好例となった理由は3つあります。1つ目は、工事現場の開所という具体的な機会と結びついていたことで、イベントに単なる見せ物ではない中身が生まれました。2つ目は参加者です。行政、顧客、市民が同じ場所に集い、マシンがその求心力となりました。3つ目はチーム代表本人の来場で、これによって展示が出会いの場へと変わりました。
チェッキネロ自身も数か月後、協力関係の延長を発表した際に、これを「ファッションウィーク期間中にコルティナ・ダンペッツォで開いた素晴らしいイベント」と振り返っています。実際、この提携は成長を続けました。2022年と2023年の2年契約として発表されたのち、2024年まで延長され、さらに新ブランドImco.oneとして2025年にも更新されました。詳しい経緯はLCRホンダMotoGPとRete 110%の提携に関する記事をご覧ください。こうしたアクティベーションの組み立て方については、スポンサーシップのアクティベーションに関するガイドとMotoGPスポンサーシップのページで解説しています。
ルーチョ・チェッキネロとLCRチーム
ルーチョ・チェッキネロは1996年、世界選手権125ccクラスでLCR(ルーチョ・チェッキネロ・レーシング)を創設し、数年間はライダーとチームマネージャーを兼任しました。2002年にはアプリリアのマシンで250ccクラスにも参戦し、2003年に現役を退いた後はチーム運営に専念します。チームは2006年、ホンダとともに最高峰クラスのMotoGPへ昇格し、以来ずっとホンダで戦っています。2004年からは国際チーム協会(IRTA)の委員を務めています。上田昇、ロベルト・ロカテッリ、ランディ・ド・プニエ、ステファン・ブラドル、ケーシー・ストーナー、カル・クラッチローといったライダーとともに、2021年末までに125cc、250cc、MotoGP、MotoEの4クラスで表彰台87回、優勝25回を記録しています。
出典:Voci di Cortina、コルティナ中心街に登場したLCRホンダのマシン、110xcento、コルティナ・ファッションウィーク、110xcento、コルティナのイベントに関する報道まとめ、110xcento、2年間の提携とチェッキネロのコメント、ホンダ・レーシング・コーポレーション、コンストラクターズタイトル、イタリア歳入庁、スーパーボーナス。
コルティナで開催されたLCRホンダMotoGPのイベントに関するよくある質問
2021年12月11日、コルティナで何があったのですか?
コルティナ・ファッションウィーク期間中、ピアッツァ・ディボナのコンキリアでLCRホンダMotoGPチームのホンダRC213Vが展示されました。チーム代表のルーチョ・チェッキネロも出席し、Immobiliare Costieraがコルソ・イタリアで手がけた、市内で最初期のスーパーボーナス工事現場の開所を祝いました。
なぜImmobiliare CostieraはMotoGPのマシンをコルティナに持ち込んだのですか?
同社がRete 110%ブランドでLCRホンダMotoGPチームの公式パートナーだったからです。イベントは工事の開所を祝うと同時に、スピード、テクノロジー、イタリアらしさというMotoGPの価値と企業を結びつけ、行政、顧客、市民の前で披露するものでした。
地域でのスポンサーシップのアクティベーションとは何ですか?
スポンサーがチームやライダー、そのシンボルをサーキットの外に連れ出し、自社の事業と関わる場に登場させる取り組みです。イベント、開所式、顧客との交流などがその例で、スポーツでの露出を自社の顧客との直接的な関係へと変えます。
ルーチョ・チェッキネロとはどんな人物ですか?
LCRチームの創設者でありチーム代表です。チームは1996年に世界選手権125ccクラスで誕生し、2006年にホンダとともにMotoGPへ昇格しました。元ライダーで2003年に現役を引退し、2004年からはIRTAの委員を務めています。
LCRホンダとRete 110%の提携はその後どうなりましたか?
コルティナのイベントの後、提携は2022年と2023年の2年契約として発表され、その後2024年まで延長されました。さらにImmobiliare Costieraの新ブランドImco.oneとして、2025年シーズンにも更新されています。